あんまりやってこれなかった話

半年前に会社を半分辞めるという話を書いたらなぜか過度にポジティブに受け取られてしまったけどぜんぜんやってこれなかった。 明日から会社を半分辞めるのをやめてフルタイムに戻るので、バランスをとるためにネガティブなことを書いておく。たぶんうまく書けないけど。

できないことをやるのはつらい。 できない人間が取るべき態度は2つで、逃げるか、がんばってできるようになるかだ。

逃げるという道はなかった。目の前にある仕事を終わらせたい理由があった。 5センチ先の明日しか考えないことでなんとか保たれている心に、別の未来なんていう明後日のものが入り込む隙間はない。

できるようになるという道もなかった。 会社の中では、色んな歯車のかけ違いで、基礎的なことをやり直す時間はない。 できない仕事は特殊なので誰もまともにレビューしてくれない。 俺はポンコツのまま生きていた。

まあ、「なかった」というのは嘘だ。 かろうじてできるスキルをかなぐり捨てれば、そういう覚悟があれば、別の未来があったのかもしれない。 最近はそれを真面目に考えていた。

前回も書いたけど、時間の投資の仕方を間違えたのが最大の敗因だったんだろう。

自分で納得できないレベルの技術力で給料をもらって、一方で時間を投資してきた技術力は何の役にも立たない。

いま、価値が深刻に捻じれている。

そういう意味で、半分辞めるというのは悪手だった。 覚悟が足りなかった。あるいはそれまでのダメージが大きすぎた。そもそもセンスがない。 理由はともかくも、時間を投資してきた技術力にさらに時間を投資したけど何の役にも立たないままだった。

どんなに環境に恵まれていてもネガティブになるので、俺はこういう風にしか生きられないんだろう、とずっと前から諦めている。 それでも、もうちょっと意味のある絶望があるんじゃないかな、と思っていつも探してしまう。この半年も、それより前も、たぶん明日からも。