今年の10曲
今年聴いた中で10曲。
Factory Floor - Ya
今年イチオシのバンド。現代のJoy Divisionとも評されるロンドンの2人組。
3人組だったけど前作を出した後にモジュラーシンセ担当が抜けていて、今はNik Colk Voidがやってるっぽい。Factory Floorが使っている機材は?というインタビューにNikが答えていることから察するに。Nikは、Carter Tutti Voidというバンドもかけもちしていて万能感がある。
この音はどこに向かうんだろう、というハラハラする感じ。Joy Divisionが中二病じゃなかったらこんな音を鳴らしてたんだろうなあ、とか思ったりした。
Radiohead - Daydreaming
サマソニのライブが最高だった、みたいな話を方々から聞いて、意地を張らずミーハーに観に行けばよかった、というのが今年一番の後悔だった。
新作とかもう出ないんじゃないかな、と思っていたところにこんなのをぶつけてくるから油断できない。なんか全体的に悟りきった感じの音を出していて、こんなのを聴いてるようじゃもうおじさんだ、とか思いながらやっぱり繰り返し聴いてしまう。いい音。
Shit Robot - Lose Control
Factory Floorと同じDFA Records。
なんとなく最近の若者だと思ってたけど、1971年生まれとのことでけっこうベテラン。意外。ずっとちゃんと聴いたことなかったけど、この曲はわりと耳に残った。細かい音作りが渋くていい。
ASA-CHANG&巡礼 - 告白
この映像を作ってる人のプロフィールをそのまま歌詞にした、という曲。ASA-CHANG&巡礼は今年はじめて生で観たけど、いい感じの不気味さを放っていてよかった。あの怪しげな電子機器の箱なんなんだろう。
Moe and ghosts × 空間現代 - 不通
久々にヒップホップいいなあと思った曲。空間現代の理解のすれすれをいく音もいいけど、そこにラップを乗せていくMoe and ghostsの技術というか変態さというか。鳥肌が立つ。
関係ないけど空間現代はこれもよかった。聴く人を不安にさせる間の使い方がいい。
Shura - Touch
この曲けっこう前から知ってたけど、正式リリースされたのは今年なのかな。なんかバズっていたのでよく聴いた。それだけではあるけど、なんとなく好き。
Pillow Person - Go Ahead
これもなんとなく耳に残った系。なんかちょっと気の抜ける感じの音がいい。知らなかったけどHot Chipのドラマーのひとらしい。
相対性理論 - FLASHBACK
相対性理論のベースの、なんか主張してくる感じが実は苦手だった。とか言うと怒られそうだけど、ベースの人が抜けて相対性理論は死んだ、と言ってる人がいる一方で俺は相対性理論の今の音が好きだ。昔をそんなに知っているわけじゃないけど。
この曲を生でやるのを観たけど(証明I)、ツインドラムでゴリゴリ押してくる爆音系ライブバンドに変貌していて、開いた口が塞がらなかったというか、なんというか。ぽかーんとするほどいい音だった。また観たい。
New Order - Blue Monday
今年はじめて生で観たけど、ほんとによかった。新しい曲が新しいのはそうだけど、こういう古い曲も古臭いはずの電子音が新鮮に聞こえて、うまい人が出す電子音はやっぱり研ぎ澄まされてるなあ、と思った。
David Bowie - Lazarus
人間はいつか死ぬけど、David Bowieは死なないとなんとなく思っていた。
最後までかっこいいなあ、という曲。ずるい。
感想
いろいろ聴いた気がしてたけどなんか古い曲ばっかりなので来年はもっといろいろ聴きたい(毎年言ってる気がする)。